ひげちょうって?−ひげちょうるうろうはんの由来−

台湾の台北市に圓環(えんかん)という場所があります。昔からここは有名な屋台街で、かつては何百という飲食屋台が軒を連ねていました。飯あり麺あり、お菓子あり果物あり、あらゆる屋台料理が台湾の庶民のお腹を満たしていたのです。

1960年、1軒の魯肉飯(るうろうはん)の屋台が圓環に店開きしました。魯肉飯とは、台湾の伝統的な庶民料理で小さな茶碗で食べる豚肉を使ったかけご飯です。この屋台の主は台湾雲林県出身の張炎泉(ちょうえんせん)という人でした。

彼は幼い頃から食の道を志し、小学校を出て苦労に苦労を重ねながらやっとの事で小さな魯肉飯の屋台を出したのです。 彼の作る魯肉飯は他の屋台と違って、材料を吟味し、オリジナルのタレで作ったマネのできないもので、その独特で癖になる味は、たちどころにたくさんの屋台グルメ達を魅了しました。

彼は、ここだけの秘伝の味を求めてひっきりなしにやって来るお得意さんの為に毎日毎日無我夢中で働きました。睡眠時間は3時間、それ以外はずっと屋台に立ちっ放しです。 その為、顔を剃る暇もなく、彼の顔は見事な「ヒゲ」に覆われました。

いつしかお得意さん達は、張さんの屋台のことを鬚張(ひげちょう:フースー・チャン、ヒゲの張さん)と呼ぶようになったのです。

以来40年、鬚張魯肉飯(ひげちょうるうろうはん)は今や台湾全土に40店舗を数え、魯肉飯の代名詞として台湾の人々から愛され続けているのです。

1970年代屋台時代の張永昌氏(張炎泉氏の長男、現台湾ひげちょう社長、写真右)
1970年代屋台時代の張永昌氏(張炎泉氏の長男、現台湾ひげちょう社長、写真右)



ひげちょう台湾1号店(台北寧夏路)